中国とは自己の属する国家に対する称 ~浅見絅斎先生の「中国」の論~ 皇紀2681年
国家には、正統があるか否かによらず、いづれの国にも独自の歴史があり國體がある。 前回の記事で、若林強斎先生が、『(浅見絅斎先生について)真に神道の根本に触れたものでなく、儒学の力を仮りて神道を説くといふものであった。』 […]
国家には、正統があるか否かによらず、いづれの国にも独自の歴史があり國體がある。 前回の記事で、若林強斎先生が、『(浅見絅斎先生について)真に神道の根本に触れたものでなく、儒学の力を仮りて神道を説くといふものであった。』 […]
正統な崎門学派たる近藤啓吾先生は、 『三先生(山崎闇斎、浅見絅斎、若林強斎)の学問姿勢は一体にして、闇斎先生を、絅斎・強斎先生はよく継いで発揮したといってよい。しかし仔細に観察すると、闇斎先生の学問は厳密であって壮大雄 […]
近世後期の儒家に「物子の家言」とみなされ、「私言」とみなされた荻生徂徠の「礼楽」を巡る言説は、しかし明治の啓蒙と共に蘇る。 【徂徠学 ~ 「物子の家言」とみなされ、軈て明治の啓蒙とともに蘇る徂徠 ~】 明治啓蒙の思想 […]
『聖教要録』に先立って編集されたのは、『山鹿語類』である。これは門人達が山鹿素行の言葉を記録し、それを分類したもので、全45巻の浩瀚なものである。文章は、和文と漢文の両方が共存し、素行自身の筆になるものも含まれてゐると […]
伊藤仁斎の「語孟二書」に対して荻生徂徠は、「六経」を重視した。後の反徂徠の儒家達は、この「徂徠の学」を「内」を軽んじて「外」を重視する「功利」の学として非難した。前回の記事でも少し触れた事である。 「理、性、命」と荻生 […]
以前の投稿で、伊藤仁斎による「命」字の語法について説明した。 伊藤仁斎の「命」字の語法 ~ 伊藤仁斎と荻生徂徠 その二 ~ 朱子学(性理学)に於ける「命」について、今一度おさらいしておかう。 『命の一字二義あり理を以て言 […]