従来のホロコーストの「定説」を見直す ~ホロコースト・リビジョニズム(ホロコースト見直し論)~ 皇紀2681年

 従来のホロコーストの「定説」が「絶滅収容所」と呼ぶ六つの収容所を次に紹介する。
アウシュウィッツ(Auschwitz)、マイダネック(Majdanek)、ソビホル(Sobibor)、ヘルムノ(Chelmno)、トレブリンカ(Treblinka)、ベルゼック(Belzec)である。

※これらの発音は、英語、ドイツ語、ポーランド語の内で日本で定着してると思はれるものを採用した。

 この中で一番有名な「アウシュウィッツ」は二つの収容所から成ってをり、両者は作られた順に、「第一アウシュウィッツ」「第二アウシュウィッツ」と呼ばれ、後者はその地名から「ビルケナウ(Birkenau)収容所」と呼ばれる事もあり、その為に両者をひっくるめて「アウシュウィッツ」と呼んで、一つの収容所のやうに数へる事が定着してゐる。

 「定説」側は、客観的証拠が無いにも拘らず、戦後の証言などに基づいて、上で挙げた六つの収容所は「絶滅収容所」であり、そこでは、「ガス室」によって、ユダヤ人などが大量に殺された、と主張する。ところが、先づ、今日これらの六つの収容所の内で、本物かどうかは別として、とにかくそこに「ガス室」とされるものが「現存」するのは、アウシュウィッツ(ビルケナウを含む)とマイダネックだけなのである。後の四か所、即ちソビホル、ヘルムノ、トレブリンカ、ベルゼックの四つの収容所跡には、検証するにも、その対象である「ガス室」の「実物」自体が現存しない。「ドイツが隠滅した」と説明されてゐるが、「証言」以外には、そのやうな隠滅が為された「証拠」も無い。いづれにせよ、現にそこには「ガス室」が残されてないので、物証としての「ガス室」を検証するなら、アウシュウィッツ(ビルケナウを含む)とマイダネックに、戦後ポーランドの共産主義政権が公開し続け、今も展示されてゐる「ガス室」が本物かどうかを検証する他はないのである。

※但しこれらの収容所の他に、「定説」側の説明自体がはっきりしない収容所が幾つかあることに注意して頂きたい。それらは、シュトゥットゥホフ(Stutthof)収容所や、オーストリアのマウトハウゼン(Mauthausen)収容所などで、これらの収容所に関する「定説」の説明ははっきりしてゐない。即ち、「定説」側は、一応そこに「ガス室」があったといふが、それでゐて、これらの収容所を「絶滅収容所」には分類してゐないのである。であるから、彼ら自身、これらの収容所が「ユダヤ人絶滅」の為に建設されたといふつもりはないらしいが、その反面、歴史家によって、全然違ふ事を言ってゐたりもする。抑も、「定説」側の説明自体が不明確なこれらの収容所については論じようがないが、これらの内、特にマウトハウゼンの「ガス室」については、「ガス室」としての気密性がなく、青酸ガスを使ったガス室とは考へられない等、幾つもの不合理が多々指摘されてゐる。
 総じて、「定説」側は、マウトハウゼン等については、「絶滅収容所」と呼んでゐない。

 さて、それでは自称「ガス室」を検証してみよう。現にアウシュウィッツやマイダネックで公開してゐる「ガス室」またはその残骸について、その検証を加へたい。
 先づはアウシュウィッツ。アウシュウィッツは、二つの収容所から成るわけだが、先に作られた第一アウシュウィッツにも後から作られた第二アウシュウィッツ(別名ビルケナウ)にも、其々「ガス室」があったと説明されてゐる。より多くの人間が殺されたのは、後者(第二アウシュウィッツ)の複数の「ガス室」においてだったと説明されてゐるが、先に作られた第一アウシュウィッツ収容所にも一つ「ガス室」があったとされてゐる。
 その第一アウシュウィッツ収容所の「ガス室」では、天井に開いた幾つかの「投入孔」から、チクロンBが投げ込まれたといふ事になってゐる。つまり天井(屋根)の小穴から投入され、「ガス室」の床に落ちたチクロンBが青酸ガスを発生する事で「処刑」が行はれた、とアウシュウィッツ博物館などは説明してゐるのである。しかし、そのやうな事がこの建物の一室で行はれたと信じるには、あまりにおかしな事が幾つもある。
 下記に列挙する。

  • ・この建物(「第一死体焼却棟」)は、ドイツ人用の病院の真ん中にある。
  • ・この建物の「ガス室」とされる部分の天井には、問題のチクロンBが投げ込まれた、とされてゐる「投入孔」があるが、この「投入孔」は、非常に粗雑なくり抜き方で開けられてをり、この穴には気密性がない。
  • ・この第一死体焼却棟(「クレマ1」)のガス室には換気装置の痕跡がみられない。
  • ・エリック・コナン(Eric Conan)といふ「定説」側の論者が第一アウシュウィッツの「ガス室」に限っては「そこにある全ては偽物である(Tout y est faux)」と、アウシュウィッツ解放50周年を特集した、フランスの週刊誌レクスプレス(l’Express)誌上の記事で、ついに認めてゐる。

 上記の四つにおける詳説は、次回以降に譲りたい。

※参考文献
  • 「西岡昌紀著 「ガス室」の真実」
  • 西岡昌紀著 「ガス室」の真実

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