『祖母は五歳にも満たない頃から支那の四書「中庸」「大学」「論語」「孟子」、さらには日本史の本を与えられました。これらは江戸時代中期以降は武士の必読の書でした。祖母は、なかでも「論語」を繰り返し学んだといいます。
祖母「諳んじてしまうのは当たり前。けれど、学んだ事を行っていなかったら、学んでないのも同然だ、と父はしじゅう言いました。…けれど学んだ事が大人になって役に立ったのは行ったからですね。やはり頭だけではなりませぬ」』
(石川真理子著 女子の武士道)
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